DRAGON QUEST

ドラゴンクエストとは?わかりやすく解説

作品概要

1986年にエニックス(現・スクウェア・エニックス)から発売されたロールプレイングゲーム(RPG)シリーズ。勇者となったプレイヤーが仲間とともに旅をして魔王を倒すことを目的とし、日本におけるRPGの原点ともいえる作品として知られる。ゲームデザインを堀井雄二、キャラクターデザインを鳥山明、音楽をすぎやまこういちが担当。シリーズ累計出荷・ダウンロード販売本数は9,700万本を超えている。

主要なシリーズ作品

ドラゴンクエスト(1986年)

りゅうおうに支配された世界を救うべく、勇者ロトの血を引く主人公がひとりで旅に出る物語。コマンド選択式の戦闘やレベルアップによる成長システムなど、日本のRPGの基礎を築いた記念碑的な作品。勇者ひとりで冒険するシンプルな構成が特徴で、RPGの入門作としても知られる。
主な登場キャラクター:勇者、ローラ姫、りゅうおう

ドラゴンクエスト2(1987年)

悪の大神官ハーゴンが世界を脅かす中、ローレシアの王子を主人公に3人の仲間が力を合わせて立ち向かう物語。前作のひとり旅から複数人パーティ(チーム)での冒険へと進化し、仲間との協力が戦略の鍵となった。難易度の高さでも知られ、多くのプレイヤーを苦しめた作品としても語り継がれている。
主な登場キャラクター:ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女

ドラゴンクエスト3(1988年)

魔王バラモスを倒すべく旅立った勇者が、やがてより大きな敵と運命的な戦いに挑む物語。職業を自由に選んでパーティ(チーム)を編成できる「転職システム」が初めて導入され、シリーズの転換点となった作品。DQ1・DQ2とつながるロト三部作の完結編であり、その衝撃的な展開はシリーズ屈指の名場面として語り継がれている。
主な登場キャラクター:勇者、オルテガ

ドラゴンクエスト4(1990年)

5つの章に分かれた仲間たちそれぞれの物語が、第5章で勇者のもとへ集結する群像劇的な構成が特徴。AIによって仲間が自動で行動する「作戦コマンド」が初めて導入され、「ガンガンいこうぜ」「いのちだいじに」などの作戦が定番用語として定着した。天空シリーズ三部作の第1作。
主な登場キャラクター:勇者、ライアン、アリーナ、クリフト、ブライ、トルネコ、ミネア、マーニャ

ドラゴンクエスト5(1992年)

主人公の幼少期から中年期までを描いた、シリーズ初の親子三世代にわたる壮大な物語。物語の途中では、幼馴染のビアンカと富豪の娘フローラのどちらを結婚相手に選ぶかという重要な選択があり、プレイヤーの間で長年語り継がれている。主人公自身は勇者ではなく、物語の中で「勇者の父親」となる点も大きな特徴。「勇者=主人公」という従来のイメージをくつがえした展開も話題を呼んだ。モンスターを仲間にできるシステムも特徴で、スライム系から強力なモンスターまで多数を仲間にできる。天空シリーズ三部作の第2作。
主な登場キャラクター:主人公、ビアンカ、フローラ、パパス

ドラゴンクエスト6(1995年)

現実の世界と夢の世界という2つの世界を行き来しながら、主人公が自らの使命と真の姿を探す物語。職業を自由に変更して成長できる「転職システム」が復活し、やり込み要素として人気を集めた。天空シリーズ三部作の完結編。
主な登場キャラクター:主人公、ミレーユ、バーバラ、ハッサン、チャモロ、テリー

ドラゴンクエスト7(2000年)

孤島に住む少年主人公が石版を集めることで過去の世界へと旅立ち、封印された大地を解放していく物語。膨大なボリュームと数多くの感動的なエピソードが特徴で、やり込み要素の多さからシリーズ最長クラスのプレイ時間を誇る作品としても知られる。
主な登場キャラクター:主人公、キーファ、マリベル、ガボ、アイラ

ドラゴンクエスト8(2004年)

呪いをかけられた王国を救うべく、主人公の青年が仲間とともに広大な3Dの世界を冒険する物語。シリーズ初のフル3D化により、鳥山明デザインのキャラクターとモンスターが生き生きと描かれた。錬金釜でアイテムを合成する「錬金システム」も特徴のひとつ。
主な登場キャラクター:主人公、ヤンガス、ゼシカ、ククール

ドラゴンクエスト9(2009年)

天使の主人公が地上に降り立ち、仲間とともに世界を救う旅に出る物語。ニンテンドーDS向けに発売され、通信機能を活用した最大4人のマルチプレイが話題を呼んだ。装備品のカスタマイズ自由度が高く、装備によってキャラクターの見た目を細かく変更できる点も人気を集めた。
主な登場キャラクター:主人公、サンディ

ドラゴンクエスト10(2012年)

シリーズ初のオンラインRPGとして登場した作品。ドワーフ・ウェディ・エルフなど複数の種族から選べるキャラクター作成と、世界中のプレイヤーと協力して冒険できるオンライン要素が特徴。長期にわたってアップデートが続けられており、現在も多くのプレイヤーに親しまれている。
主な登場キャラクター:プレイヤーが作成するキャラクター

ドラゴンクエスト11(2017年)

勇者の証を持って生まれた主人公が、世界から「災いの星の申し子」として迫害されながらも仲間とともに運命に立ち向かう物語。シリーズ集大成ともいえる圧倒的なボリュームと感動的なストーリーが高く評価され、シリーズ最高傑作のひとつとして称される作品。
主な登場キャラクター:主人公、カミュ、ベロニカ、セーニャ、シルビア、ロウ、マルティナ、グレイグ

主な派生作品・関連作品

ドラゴンクエストモンスターズシリーズ(1998年〜)

モンスターを仲間にして育て、他のプレイヤーと対戦できる育成・対戦系スピンオフ。本編のモンスターが多数登場し、配合システムによって強力なモンスターを生み出す面白さが人気を集めた。

ドラゴンクエストビルダーズシリーズ(2016年〜)

ドラクエの世界を舞台に、ブロックを積み上げて建築するアクションRPG。マインクラフトを彷彿とさせる建築要素とドラクエの世界観が融合した作品として話題を呼んだ。

ドラゴンクエストヒーローズシリーズ(2015年〜)

ドラクエの人気キャラクターたちが多数登場する無双系アクションゲーム。シリーズを超えたキャラクターの共演が話題を呼んだ。

作品の特徴・世界観

剣と魔法が存在する中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、勇者が仲間を集めて旅をするオーソドックスなRPG。戦闘はコマンド選択式で、攻撃・呪文・アイテム使用などをターン制で行う。

シリーズを通じた特徴として、鳥山明によるユニークなモンスターデザインと、すぎやまこういちによるオーケストラ調の音楽が挙げられる。またホイミ・ルーラ・ザオリクといった独自の呪文体系や、ガンガンいこうぜいのちだいじにといったAI戦闘コマンドなど、シリーズ固有の文化がゲームファンの間で広く定着している。

作品が支持される背景

日本におけるRPGの草分け的存在として、ゲームになじみのない層にも遊びやすい設計が一貫して意識されてきた。難解な操作を排したシンプルなコマンド戦闘、感情移入しやすいストーリー展開、そして老若男女が楽しめる世界観が、幅広い世代にわたって支持される理由となっている。

また作品を重ねるごとにシステムや世界観が進化しつつも、シリーズ共通の呪文名やモンスターが受け継がれることで、長年のファンが新作でも親しみを感じられる設計になっている点も根強い人気の背景にある。

主要キャラクター

・ローラ姫
DQ1に登場するお姫様。りゅうおうに囚われており、主人公によって救出される。ローラ姫を連れた状態で宿屋に泊まると、宿屋の主人から「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われる場面は、シリーズを代表するネタとして長年語り継がれている
・ローレシアの王子
DQ2の主人公。3人のパーティ(チーム)をまとめる戦士タイプのリーダー
・サマルトリアの王子
DQ2に登場する仲間。攻撃と回復をバランスよくこなす万能タイプ
・ムーンブルクの王女
DQ2に登場する仲間。魔法を得意とする後衛タイプで、回復・攻撃ともに高い魔力を持つ
・アリーナ
DQ4に登場する武闘家の王女。格闘を得意とする行動力あふれるキャラクター
・トルネコ
DQ4に登場する商人。後にスピンオフ作品「トルネコの大冒険」の主人公となる
・ビアンカ
DQ5に登場するヒロインのひとり。主人公の幼馴染で明るく芯の強い女性
・フローラ
DQ5に登場するヒロインのひとり。ビアンカと並ぶ主人公の結婚相手候補で、お嬢様育ちの上品な女性
・テリー
DQ6に登場するミレーユの弟。スピンオフ作品「テリーのワンダーランド」の主人公としても知られる
・キーファ
DQ7に登場する主人公の親友の王子。物語の途中でパーティ(チーム)を離脱するため、プレイヤーの間で「種泥棒」と呼ばれている
・ゼシカ
DQ8に登場するヒロイン。魔法使いタイプで高い魔力を持つ

関連用語

ホイミ
HPを回復する基本呪文
ベホマ
HPを完全回復する上位呪文
ザオリク
死亡状態の味方を必ず蘇生する最上位呪文
ルーラ
一度訪れた町や城に空を飛んで移動できる呪文
ガンガンいこうぜ
攻撃を最優先するAI戦闘コマンド
いのちだいじに
回復・防御を最優先するAI戦闘コマンド
スライム
シリーズを象徴する最弱クラスのモンスター
はぐれメタル
高い防御力と逃げ足を持つ希少なモンスター

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