新世紀エヴァンゲリオン

新世紀エヴァンゲリオンとは?初心者にもわかりやすく解説

作品概要

1995年にガイナックスが制作し放送を開始したテレビアニメ作品およびそのシリーズ全体の総称。監督は庵野秀明。人類を脅かす謎の生命体「使徒」と戦うために組織された特務機関NERVと、エヴァンゲリオンと呼ばれる巨大な人型兵器のパイロットとなった少年少女たちの物語を描く。放送当時に社会現象を巻き起こし、日本のアニメ史に残る革新的な作品として現在も世界中で高い人気を誇る。

作品の特徴・世界観

西暦2000年に起きた「セカンドインパクト」と呼ばれる大災害によって人口が激減した世界を舞台に、謎の生命体「使徒」が人類に壊滅的な被害をもたらす中、特務機関NERVが開発した巨大人型兵器「エヴァンゲリオン」でこれに対抗する物語。

シリーズを通じた特徴として以下が挙げられる。
・従来のロボットアニメとは異なる「エヴァンゲリオンは生命体的な存在」という独特の設定
・主人公たちの内面の葛藤・孤独・承認欲求といった心理的テーマの深い描写
・キリスト教・ユダヤ教・カバラなど宗教的・哲学的な概念を多く取り入れた世界観
・ATフィールド・シンクロ率・使徒など独自の概念による独特の世界観
・庵野秀明監督による実験的・革新的な映像表現

単なるロボットアニメにとどまらず人間の内面・孤独・他者との関係といった普遍的なテーマを深く掘り下げた作品として高く評価されており、放送当時に社会現象を巻き起こした。

シリーズ作品

新世紀エヴァンゲリオン(テレビシリーズ・1995年〜1996年)

全26話のテレビシリーズ。特務機関NERVに呼び出された14歳の少年・碇シンジがエヴァンゲリオン初号機のパイロットとなり、次々と襲来する使徒と戦う物語。前半は使徒との戦闘を中心に描かれるが、後半は主人公たちの内面の葛藤と哲学的なテーマが前面に出る展開へと移行する。特に最終2話では内面世界を中心とした実験的な映像表現が採用され、放送当時から大きな議論を呼んだ。

主な登場キャラクター:碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、葛城ミサト、碇ゲンドウ

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生(1997年)

テレビシリーズ第1話〜第24話を再構成した「DEATH」と、テレビ版とは異なる形で物語の終盤を描く新作部分「REBIRTH」で構成された劇場作品。「REBIRTH」は物語の途中までで終了し、その後『Air/まごころを、君に』として完成版が公開された。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年)

テレビシリーズの最終2話に代わる新たなエンディングとして制作された劇場作品。「シト新生」の続編として公開され、旧劇場版として知られている。テレビシリーズとは異なる衝撃的な映像表現と結末が大きな話題を呼び、賛否両論を含みながらも強烈な印象を残した作品として語り継がれている。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年)

新劇場版シリーズの第1作。テレビシリーズを現代の映像技術でリメイクした作品として公開されたが、物語の展開が一部異なっており単なるリメイクとは異なる新たなエヴァンゲリオンの物語として位置づけられている。テレビシリーズをほぼ踏襲した内容でエヴァンゲリオン入門作としても親しまれている。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年)

新劇場版シリーズの第2作。序盤こそテレビシリーズと似た展開が続くが、中盤以降は大きく異なる展開へと進み新劇場版が単なるリメイクではなく独自の物語であることが明確になった作品。クライマックスの圧倒的な映像表現と感情的な展開が高く評価され、新劇場版シリーズの中でも特に人気が高い。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年)

新劇場版シリーズの第3作。前作「破」から14年後の世界を描いており、テレビシリーズとは大きく異なる展開と謎の多い描写が特徴。賛否両論を呼んだ作品だが、新劇場版シリーズが独自の結末に向かっていることを強く印象づけた作品として知られている。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(2021年)

新劇場版シリーズの完結作。2012年の「Q」から約9年の時を経て公開され、エヴァンゲリオンシリーズ全体の締めくくりとして描かれた作品。庵野秀明監督がシリーズに決着をつけた作品として、多くのファンが待ち望んだ完結編として高く評価されている。

作品が支持される背景

従来のロボットアニメの枠を大きく超えた心理描写・哲学的テーマ・革新的な映像表現が放送当時に社会現象を巻き起こし、アニメという表現媒体の可能性を大きく広げた作品として高く評価されている。「なぜ生きるのか」「他者とどう関わるのか」という普遍的なテーマが時代を超えて多くのファンに支持される理由のひとつとなっている。

またATフィールド・シンクロ率・使徒など独自の概念や用語が日常会話やネット文化にも浸透しており、エヴァンゲリオンを知らない人にも「あの作品」として認識されるほどの文化的な影響力を持っている。2021年の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で新劇場版シリーズが完結し、長年シリーズを追い続けてきたファンからも大きな注目を集めた。

主要キャラクター

・碇シンジ
エヴァンゲリオン初号機のパイロット。内向的で傷つきやすく、他者との関係に悩む14歳の少年。「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせる場面が有名
・綾波レイ
エヴァンゲリオン零号機のパイロット。無口で謎めいた存在感を持つ少女
・惣流・アスカ・ラングレー
エヴァンゲリオン弐号機のパイロット。自信家で強気なツンデレキャラクター
・葛城ミサト
NERVの作戦局長。シンジたちの保護者的な存在
・碇ゲンドウ
NERVの司令でシンジの父。複雑な親子関係が物語の重要なテーマのひとつ
・渚カヲル
物語終盤に登場するシンジと深く関わる謎めいた少年

FAQ

Q. エヴァンゲリオンは何から見ればいいの?

A.まずテレビシリーズ(全26話)から見るのがおすすめです。その後『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を見ることで、テレビシリーズ終盤を別の映像・視点から描いた物語を楽しめます。新劇場版シリーズは「序・破・Q・シン」の順に見ることで、テレビシリーズとは異なる独自の物語として楽しめます。

Q.テレビシリーズと新劇場版はどう違うの?

A.テレビシリーズは1995年〜1996年に放送されたオリジナル作品で、新劇場版は2007年から始まった新たな映像・設定で描き直された作品です。序盤はテレビシリーズと似た展開ですが、中盤以降は大きく異なる独自の物語へと進んでいきます。

Q.エヴァンゲリオンはロボットアニメなの?

A.巨大な人型兵器に少年少女が乗って敵と戦うという点ではロボットアニメの要素を持っています。一方で、パイロットたちの心理や人間関係、孤独、他者との距離といったテーマを深く描いていることが大きな特徴です。

Q.エヴァンゲリオンは普通のロボットなの?

A.いいえ。見た目は巨大ロボットのようですが、内部には生体組織を持ち、その身体を装甲などで覆った存在です。そのため負傷すると血を流したり、NERVやパイロットの制御を離れて「暴走」したりすることがあります。

Q.エヴァンゲリオンはなぜ社会現象になったの?

A.従来のロボットアニメとは異なる心理描写・哲学的テーマ・革新的な映像表現が当時のアニメファンに大きな衝撃を与えたことが大きな理由のひとつです。また最終2話の実験的な映像表現や旧劇場版の衝撃的な内容が大きな議論を呼び、アニメという枠を超えて社会的な話題となりました。

Q.シン・エヴァンゲリオンでシリーズは完結したの?

A.2021年公開の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で新劇場版シリーズとしての物語は完結しています。庵野秀明監督がエヴァンゲリオンシリーズに決着をつけた作品として、多くのファンに受け入れられています。

Q.結局、エヴァンゲリオンはどんな話なの?

A.表面的には、謎の生命体「使徒」と巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」が戦う物語です。しかし物語の中心には、碇シンジをはじめとする登場人物たちが「他人とどう関わるのか」「傷つくことを恐れながら、それでも他者と関係を築けるのか」というテーマがあります。戦闘やSF設定だけでなく、人間の孤独や心の距離を描いていることが『新世紀エヴァンゲリオン』の大きな特徴です。

Related Terms

・エヴァンゲリオン
使徒と戦うために開発された汎用ヒト型決戦兵器
・ATフィールド
使徒やエヴァンゲリオンが展開する絶対防壁。「心の壁」の象徴としても知られる
・使徒
人類に壊滅的な被害をもたらす謎の生命体
・シンクロ率
パイロットとエヴァンゲリオンの同調度を示す数値
・暴走
NERVやパイロットの制御を離れエヴァンゲリオンが自律的に行動する現象

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